過去ログ - 【安価・コンマ】貴方が幻想郷で暮らすんだ!其の伍!【東方】
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名無しNIPPER
2017/04/02(日) 07:22:05.49 ID:91yn0oDi0
んだこれ? これはいわゆる、夢オチってやつか? ふざけるな、僕の記憶には間違いなく、雛子とのこれまでの付き合いや、結婚式の段取りだって刻まれているのだから。
それなら僕は、何をしたらいい? 考えるまでもない、そんなものひとつしかないだろう。僕は先程まで、いったい誰といた? そしてこれから、誰と一緒にいるはずだった?
雛子。
以下略
929
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名無しNIPPER
2017/04/02(日) 07:22:52.00 ID:91yn0oDi0
だが、結果は散々で。雛子は僕のことを知らないと言うわ、その後違う男が出て雛子の夫だと名乗るわ。PCで番号を調べて会社にも連絡したが、僕は入社すらしていないらしい。
なるほど、夢オチのフリをして今この瞬間が夢なんだな? 僕は緊張し過ぎて結婚式場で卒倒したに違いない。
僕はそうして、それなら布団に倒れ込んでやろうと、PCをシャットダウンした。
以下略
930
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名無しNIPPER
2017/04/02(日) 07:23:29.27 ID:91yn0oDi0
から自分の部屋に瞬間移動していて、日付を見れば1週間前。夢だと思ったが、いや夢だと思いたかったが、夢なんてものは夢だと気付いたら覚めるもの。雛子の携帯番号を覚えていて実際繋がったってことは、僕の記憶は確からしい。
なら、これは現実で、それを認めてしまうとすると……
「これ、タイムリープってやつじゃ……!?」
以下略
931
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名無しNIPPER
2017/04/02(日) 07:24:11.26 ID:91yn0oDi0
そして思いだす。こういう時、作品の中の主人公ならば、なんと言うだろうか?
「まだ分からないことが多いけど……僕の時間……返してもらう!」
こうして、決意するに決まっている。
932
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名無しNIPPER
2017/04/02(日) 07:24:42.08 ID:91yn0oDi0
タイムリープ……」
時間が戻った。結婚が無くなった。職もなくなった。それどころか、雛子は僕のことを知りもしない。あまつさえ、他の男と結婚していた。
そんな失われた僕の時間を取り戻すために、僕は雛子の家を訪れる。先程は電話しかしていないが、直接会えば、何か変わるかもしれないからだ。
以下略
933
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名無しNIPPER
2017/04/02(日) 07:25:25.18 ID:91yn0oDi0
車でも入ることが出来るあまりに大きな門の前。横に風神雷神がいてもおかしくないような木の扉を、女の人が開けて顔を出した。雛子だ……!
「ん、あの男……」
雛子の隣には、バスケ選手みたいに大柄な男。それでいて、メガネから覗く雛子を見る目は優しさに溢れているように見える。これが包容力ってやつか。たぶん電話に出た奴。
以下略
934
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名無しNIPPER
2017/04/02(日) 07:26:04.36 ID:91yn0oDi0
でかい身長に、高圧的な態度……雛子を見ていた眼差しと違う、完全に僕を見下した目……哀れんだ目。その一言だけで、いったいいくつの質問をぶつけてきたのか。
「僕は早崎奏多《はやさき かなた》。雛子の夫だ」
「そうか、成程。さすがストーカー、頭がおかしいらしい」
「頭がおかしいのはお前の方だ!」
以下略
935
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名無しNIPPER
2017/04/02(日) 07:26:45.34 ID:91yn0oDi0
いったいどれだけ、時間が経ってしまったのだろう。いや、時間が戻っているから、経ったわけじゃないのか?
いや……今更だが、なんで僕は時間が戻ったことを信じている? 冷静になれ、あるわけない。何が主人公になれない、だ。マンガの読み過ぎ、ドラマの見過ぎだ。
けれど。家に帰る中、道行く人に質問した。コンビニで新聞を確認した。アパートに帰ったら隣の部屋の人にも聞いた。そしてまた、PCを見ている。
以下略
936
:
名無しNIPPER
2017/04/02(日) 07:27:20.38 ID:91yn0oDi0
恐らく、幸之助に対して怒りが頂点に達したせいで、何もしていない今はやたら冷静になっているんだ。だが、なればなる程認めたくない物が本当だって思えて仕方ない。……やはりまた、溜息が漏れた。
何か。何か、どうにかする方法はないのか。せめて、このやたらと見たタイムリープ物の作品の中に、ヒントはないのだろうか。僕の……僕の雛子を取り戻すための方法が!
よし、よし……頭が周ってきた……まずは……。
以下略
937
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名無しNIPPER
2017/04/02(日) 07:28:08.78 ID:91yn0oDi0
次。なぜ僕には前の……いや、正しい時間の記憶があるのか、ということ。
雛子や会社に連絡したり会ったりして、僕のことを知らないことは分かっている。というより、納得するしかない。少なくとも僕が確認した範囲では、僕以外の人は、正しい時間の記憶はないということだ。
「……念のため、もっと確認するか」
以下略
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