9: ◆TDuorh6/aM[saga]
2016/08/30(火) 12:04:16.57 ID:j6uGZNPFO
「ふぅ…」
大きくため息を吐き、体内に新鮮な酸素を送り込む。
俺の体力は自分が思っている以上に少なくなっていた。
フカフカのソファに座り込み、泥の様に溶けてゆく。
今なら人をダメにするクッションに沈み込んでいる杏の気持ちになれそうだ。
それにしても…
「随分と洒落た店だな」
「でしょー、フレちゃんのフェイバリットカフェだよ」
センスはピカイチなフレデリカが気にいるだけあって、なかなかお洒落なカフェだった。
落ち着いた音楽を背景にコーヒーカップを傾けるフレデリカはかなり様になっている。
ほんと、こいつは喋らなければ美人なんだけどな。
以前一度そう言った時、だったら喋ればちょー美人だねーと返された。
瞬時にそう返せるのもフレデリカの魅力ではあるが。
「あ、キリンがいるよー」
「クレーン車でも通ったのか。この近くはずっと工事してるからなぁ」
のんびり、休日を満喫する。
そうそうこう言うのでいいんだよ、こういうので。
休日ってのはこう…自由でなきゃダメなんだ。
「なんだっけー、あの丸いの欲しーなー」
「ホットコーヒーをストローで飲んでも哀しみしか生まれないぞ」
こうやってフレデリカと普通の会話をしながら、のんびり。
なんだ、結構幸せな休日じゃないか。
さっきまでの疲れが吹っ飛んでいく。
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