過去ログ - 麻子さんと世界における普遍的真実【ガルパンSS】
↓
1-
覧
板
20
17
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/02(金) 00:24:13.17 ID:Krk4/ZLO0
「ママ……?」
「はいっ。私、その、あんまり頼りにはならないかもしれないけど……麻子さんが困ったことがあったら、いつでも助けに行きます。寂しいときは、いつでも話し相手になります。辛いときには、いつでもこうやって抱きしめてあげます!……だからええと、その……」
あまりにも周りの反応が無いので、みほの言葉が尻すぼみになる。
やっぱりおかしかっただろうか? 私が変なこと言ったから、引かれてしまっているのだろうか? 麻子さんはこんなこと言われて、困ってる……?
「……そうか。私に両親がいないから……西住さんが代わりに家族になってくれるって、ことか」
そっと麻子の手が、みほの肩に添えられた。
「う、うん……パパになるのはさすがに難しいし……じゃなくて。ええと……迷惑だった、かな」
「いいや」
みほの頬に子猫のように顔を擦り付ける麻子の声は、少しだけ潤んでいた。
「うれしいよ。西住さんはずっと、私の憧れだったから」
「憧れ……?」
「強くて勇敢で、でも優しくて……私に無いもの、欠けているものをいっぱい持っていて……だからこそ、届かないと思ってたから」
「そんなこと。私こそ、いつも麻子さんには勇気をもらってたのに」
どんな窮地でくじけそうなときでも、私を信頼してくれた。どんな無茶なお願いでも、必ず叶えてくれた。そんな麻子さんが……自分に無いものを持っている麻子さんが、むしろ自分を支えてくれていたのだと、改めて思う。
お互いに欠けたものを埋め合わせるかのように、二人は強く抱きあう。
「ありがとう、西住さん。プレゼント、遠慮なく貰っておく」
耳元で囁くように言われ、みほは改めて口を開く。
「……お誕生日おめでとう、麻子さん……!」
みほが悩みに悩んだかいは、どうやらあったようだった。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
24Res/31.18 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 麻子さんと世界における普遍的真実【ガルパンSS】 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1472734180/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice