過去ログ - 麻子さんと世界における普遍的真実【ガルパンSS】
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5:名無しNIPPER[sage]
2016/09/01(木) 21:58:31.50 ID:Q6TLHCto0
「まっままま麻子!? びっくりするじゃんっいきなり現れたら!」

「私は普通に歩いてきただけだぞ。おまえらが話し込んでて気づかないのが悪いんだろ」

 麻子は彼女のために空けてあったテーブルにトレイを置いて腰掛けた。

「わわわ私たちはですね、その、あのぅ! 決して冷泉殿の誕じょもごッ」

「ゆかりんストップ」

 開口一番ボロを出しそうになる優花里の口に、とっさに沙織の皿にあった一口肉まんが押し込まれる。

「……みんな、なんか挙動不審だぞ」

「はうっ……」

 麻子の何もかも見透かすような視線を向けられて、みほは言葉に詰まった。ここからどう言い訳してもバレてしまいそうだ。そこに横から助け船を出したのが、いち早く動揺から立ち直った華である。

「マカロンです」

「は?」

「食堂のメニューにもマカロンがあったらいいなって、みほさんがおっしゃっていたんです」

「……なるほど」

 麻子さん。マカロン。ちょっと苦しいが語感は似ていないこともない。

「西住さんのマカロン好きは知ってるが、学食でまで食べたがってるとは思わなかった。……マカロンはないけど私のチーズケーキ食べるか。一口だけならいいぞ」

「だ、大丈夫ですから! 麻子さんが食べてください!」

 ピンチを切り抜けたのはいいが、すごく食い意地が張ってると誤解された気がする。フォークで一口分のケーキを切り分けようとする麻子を止めながら真っ赤になるみほであった。


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