21: ◆TDuorh6/aM[saga]
2016/09/03(土) 13:16:13.47 ID:XrMpiq46O
小走りに傘を抱えて、私達は海辺へと向かう。
途中で周子と奏と合流した。
やはり、辿り着く結論は同じ様だ。
「…嫌な予感はしていたわ…でも、まさかね…」
「杞憂で済めばいいけど…奏達のコテージに戻ったら、本でも読んでるかもよ」
軽い冗談を飛ばすも、誰も全く笑わない。
当たり前だ、こんな状況なのだから。
重い足を無理やり前へと進める。
少しずつ、海辺へ近付いてきた。
…やっぱり。
「お、おい!あれ!」
奈緒が指を差すよりも早く、周子と奏は走り出していた。
砂浜の、ギリギリまだ波が届かない位置に。
傘を片手に、胸をもう一本の傘で貫かれて倒れている文香がいた。
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