143: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 20:11:38.56 ID:bKiWKF0C0
――江東軍本陣――
エリカ「いい?敵は圧倒的な大軍よ。おそらく、この対陣はまだまだ続くわ。それを見越して、全軍にあと二か月分の食料を配ろうと思うわ」
小梅「エリカさん、待ってください!」
144: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 20:12:44.84 ID:bKiWKF0C0
エリカ「うるさい!私が水軍都督よ。私の決定に異を挟むことは許さないわ」
小梅「……これまで戦って敵を打ち破れていないのに、何が水軍都督なんですか!?あなたが指揮官では、勝てる戦も勝てなくなってしまいます!」
エリカ「あら、随分言ってくれるじゃない!あなたなんか、この場で斬り捨ててやっても一向に構わないのよ!」
145: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 20:13:24.50 ID:bKiWKF0C0
みほ「二人とも、落ち着いて。……ね、エリカさん?」
エリカ「みほ、邪魔しないで!こいつを切り捨ててやるんだから!」
みほ「エリカさん、落ち着いてください……ほら、リラックス、ですよ……」ボソボソ
146: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 20:14:06.92 ID:bKiWKF0C0
エリカ「た、たいちょぉ……?」
まほ「エリカ、落ち着いたほうがいい……ほら、体の力を抜くんだ……」ギュッ
小梅「…………!」
147: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 20:14:48.27 ID:bKiWKF0C0
みほ(おそらくこの軍議の様子は、すぐにカチューシャさんに伝わる。エリカさんが私に篭絡されているという情報はもうカチューシャさんの耳に入っているはずだから、小梅さんが不満に思って寝返りを申し出るのも、自然に思ってくれるはず……)
まほ「なんだ、耳たぶを甘噛みされるのがそんなにいいのか?」
エリカ「は、はひぃぃ……」
148: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 20:16:27.60 ID:bKiWKF0C0
――カチューシャ軍・総旗艦――
ミカ「江東水軍副将、赤星小梅からの手紙さ。開けて読むといい」
カチューシャ「いきなりやって来て、手紙を読めだなんて、いったい何なのよ、もう……」
149: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 20:17:10.17 ID:bKiWKF0C0
ミカ「寝返りには、戦場の不確かなすべての要素が詰まってる。でもあなたはそれに気づかないのかい?」
カチューシャ「むぅ……どういうこと?」
ミカ「もし正確な日時を書いて、その日に寝返ることができなかったら、あなたはどう思うかな?」
150: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 20:18:13.26 ID:bKiWKF0C0
――江東軍本陣――
エリカ「……ねえ!本当に風は変わるんでしょうね!?」
ミカ「風の動きを読むことなんて、出来はしないさ……ただ、話すしかない」ポロローン
151: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 20:18:56.04 ID:bKiWKF0C0
ミカ「……来たね」ズッチャズッチャ♪
みほ「風が……止んだ?」
ミカ「逆に進みたくなったときは、いったん立ち止まる。風も人間も、同じさ」
152: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 20:19:41.97 ID:bKiWKF0C0
――カチューシャ軍陣地――
ニーナ「あんれ、向こうの陣地から船がやてぐらー」
アリーナ「何とかっていう敵の将軍さこっちさつぐことになったから攻撃すらのっで、カチューシャ隊長言ってただべ?」
153: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 20:20:34.94 ID:bKiWKF0C0
カチューシャ「そう!やっと寝返るタイミングを得たのね!」
ノンナ「はい。そのようです」
カチューシャ「こっちについた船は、ちゃんと迎え入れてあげなさい!」
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