166:名無しNIPPER[saga]
2016/09/13(火) 01:07:40.79 ID:ktrUN1VI0
他の事を考えてみようとも思った、だけど私はもう他の事を考えられなくなっていた。
友達との些細な会話、テレビや音楽の事、普通の趣味、そんなものを考えることが出来なくなっている。
考えようとしても浮かび上がるのは黒い玉とあの部屋で起きる出来事だけ。
だからガンツのことだけを考えている。
ガンツはいったい何なのかと、誰があんなものを作ったのかと、西から回答を得られなかった事を考え続けた。
分からないものを考えて、体を動かしていれば嫌なことは何も考えないですむ。
あの日の事は考えない、私は違うのだから。
凛(また考え始めている)
凛(駄目、違うことを、聞いていないガンツの秘密を考える)
凛(そうしないと、私は)
私はガンツのことを考えながら、特訓をする為に家を出ようとする。
すると、店先で人とぶつかってしまった。
「きゃっ」
「うわっと!」
凛「あ……」
私の目の前に同い年くらいの女の子が二人尻餅をついていた。
私はスーツを着ているからか、ぶつかった衝撃など何もなく倒れた女の子たちを見下ろしていた。
その女の子たちを見たとき、私は何かを感じた。
ガンツのことしか考えられなかった頭に、一筋の光が差し込んだようだった。
1002Res/774.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。