684:名無しNIPPER[saga]
2016/10/16(日) 22:40:28.22 ID:fUobq94g0
凛「未央! 卯月! 私の後ろにっ!」
すぐにバイザーを装着し、ハードスーツの掌をガンツに向けて二人を自分の影に隠す凛。
ガンツに映し出された男はそれを見て眉を動かし口を開く。
「私も見た事が無い武装……間違い無い……君が『りんちゃん』もしくは『りんさん』か?」
凛「……」
凛は警戒を怠らずガンツから距離を置き後退を始める。
凛が二人を連れて部屋から飛び出す寸前に、ガンツに映し出された男は叫んだ。
「待て! 私は君の敵ではない! 私は君と同じブラックボールハンターだ! 君とは別のブラックボールから君のブラックボールに通信をしている! 宇宙人ではない!」
凛「……通信? ブラックボール?」
立ち止まりガンツを見る凛。
「その様子ではブラックボールの制御法を知らないようだな。そう警戒しないでくれ、今回は君と交渉をする為に通信を行ったのだ」
訝しげに映し出された男を見る凛。
今まで起きたことも無い現象に警戒しながら凛は問いかけ始めた。
凛「……アンタ何者? ブラックボールって、もしかしてガンツのことを言ってるの?」
「ガンツ? ああ、ブラックボールの固有名称か。目の前の黒い玉のことをそう呼んでいるのならばその認識で正しい」
「そして、私は……」
男は言いかけて留まった。
「……その前に、君の後ろに居る二人をその部屋から追い出してもらえるかな? その二人には用が無いのでね」
凛「……なら私もアンタに用は無いから帰る。さようなら」
そのまま部屋を後にしようとする凛。
だが、ガンツに映った男は凛を呼び止めた。
「待て! 待ちたまえ!」
その声に反応せずに部屋を出ようとする凛達。
「待て……分かった、その二人も一緒でいいから聞いてくれ」
足を止めて顔を動かしてガンツを見る凛。
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