841:名無しNIPPER[saga]
2016/11/05(土) 22:42:12.79 ID:mQyA82Sb0
男は差し出した手をポケットに入れ、コクピットの出口に向かって歩き始めた。
「……では、私は失礼する。開けて貰っても構わないかな?」
操作しコクピットを開け外の景色が見え始めた。
男は最後に私を一瞥し、
「私が今話した内容、特にミッションの賭けに関する内容は内密で頼む」
凛「……そんなの話すつもりは無いよ」
国の陰謀とかを信じる人間なんて世間話好きのおばさんくらいだろうし。
「それならば安心だ。君がそういった情報をむやみやたらに話すような人間ではないと分かっているつもりだが、念のためにな」
凛「……アンタが私の何を知っているの?」
「色々と調べさせては貰ったよ。渋谷凛君」
凛「!?」
男の身体が放電をはじめ姿が消える。
凛「っ! 待って!!」
「忠告だ、我々は君を仲間にしたい。そのために知っている情報を包み隠さずに話した。だが、その情報が漏洩されると困る事になる人間がいるという事も忘れないで貰いたい」
「そういった人間は手段を選ばずに情報を封殺しようとしてくる。一般人である君達にはどうすることも出来ないようなやり方で」
凛「ちょっと!!」
ダンッ!っと大きな足音を残し少しして眼下の木が揺れた。
すぐにコントローラーを使って、男と同じ波長に合わせようとしたが、すでに人の気配はなく追うのは無理と判断してその場に座り込む。
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