974:名無しNIPPER[saga]
2016/11/14(月) 01:51:01.58 ID:/wwqY5m20
先ほどから降り続ける雨は勢いを増し豪雨に変わっていた。
それと共に上空で雷鳴が轟いている。
雨の勢いは増すが、先ほどの場所はいまだに燃え盛り炎の海は健在だった。
その炎の海に一番に到達したのは吉川。
それを迎え撃つように炎人間は吉川にしなる炎の鞭を浴びせかける。
吉川「ッとォ!!」
それを吉川は避けて伸ばした剣で炎人間に斬りかかるが剣の切っ先は蒸発し、蒸発した剣を元通りにすべく吉川は剣を伸ばす。
炎人間の顔を形どる部分が笑ったかのように見え、
「無駄だ。お前の攻撃は俺に届かん」
吉川「ほざけッ!!」
吉川は続けて剣を振るう、その剣は炎に届き蒸発する、炎人間からの攻撃を回避する。吉川の攻撃は一切届かず、炎人間の攻撃を喰らったら一発でアウト。
理不尽な戦いを繰り広げながらも吉川は敵を観察し続けていた。
本来ならば炎人間の攻撃を避けても、その炎は吉川の周囲に留まり逃げ場を失っていくはずだったのだが、今、この場は豪雨により炎人間の身体から離れた炎は勢いを失い鎮火していた。
炎人間自体の炎は豪雨を蒸発させながら燃え盛っていたが、その身体から離れた炎は熱が一気に落ちるようで雨の勢いに負け消えている。
先ほどの天に立ち昇る炎の柱も徐々に鎮火していき今は炎人間の周囲に発生している炎がこの場で一番強い炎となっていた。
吉川「水に、弱い、ようだ、なァッ!!」
横薙ぎの吉川の剣を蒸発させながら炎人間は炎弾を吉川に繰り出す。
「この程度の雨、スズメの涙程度だ」
その炎弾を避け、剣を交差させるように斬りつけるがその剣も蒸発する。
「無駄な事を、終わらせてやる」
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