980:名無しNIPPER[saga]
2016/11/14(月) 01:55:12.33 ID:/wwqY5m20
加蓮「それじゃあ、それが出来上がるまで、アイツの相手をしてくるよ」
凛「……大丈夫?」
加蓮「心配してくれるの?」
凛「そりゃ、ね。あのボスは、90点……私も相手をした事の無いほどの点数の敵。慎重にならないとこっちがやられるかもしれないから……」
凛は戦いを楽しみ、殺し合いを楽しむが、その中で冷静な思考を無くすことは決してなかった。
今回の敵が今までに無い敵だと判断したときから、卯月を、未央を死なせないようにする為に慎重になっていた。
先の85点の敵と戦ったとき、一瞬の油断で敵を卯月達に近寄らせてしまった事に凛は反省していた。
もしかしたらあの時に二人はやられていたかもしれないと考え、もう高得点の強敵は絶対に近寄らせないと決めた。
今の凛の思考は二人に戦いの楽しみを教えることではなく、二人を死なせずに強敵を倒すという事に変わっている。
そしてその対象は、加蓮と奈緒も含まれていた。
加蓮「ふふっ、凛って優しいんだね」
凛「は?」
加蓮「心配しなくても大丈夫! アタシ、強くなったから! 弱かった自分はもういない、今のアタシは強い!」
凛「ちょっと!」
加蓮は両腕に拳を作り、それを打ち付けて飛び出していく。
凛「優しいって…………私が?」
凛は水で満たされていくフィールドで加蓮に言われた言葉に戸惑っていた。
殺しを楽しむ自分が、生き物を殺して喜ぶ自分が優しい?
凛「……優しかったら、こんな事してないよ……」
ぽつりと呟いた言葉は意識して出た言葉ではなく、無意識に呟いていた言葉であった。
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