過去ログ - モバP「白菊ほたると一輪の笑顔」
↓ 1- 覧 板 20
7: ◆U7CecbhO/.[saga]
2016/09/07(水) 12:51:24.03 ID:QSjMH8mi0
雑誌の撮影から二カ月、穏やかな日々が続いた。
大きな失敗もなく、ほたるちゃんは着実に仕事をこなした。自信のなさは相変わらずだけど、それでも彼女が首を傾げるぐらいには順調と言えた。
俺とほたるちゃんの仲も、多少は近づけたように思う。
「ここなら……プロデューサーさんとなら大丈夫かも……」
なんてプロデューサー冥利につきる言葉を聞いたときには、できもしないブレイクダンスを披露。
思いっきり後頭部をぶつけて悶える無様な姿を晒し、彼女を呆れさせた。でも、なんだかんだ手を差し伸べてくれる程度には打ち解けている。
「頑張れる場所をくれてありがとうございます……見捨てないでください」
「わざわざ幸福を手放そうなんて考えるほど、俺は酔狂じゃないよ」
「いきなりプロポーズする人は、酔狂じゃないんですか?」
「馬鹿を言え。あれは本気だ」
真顔で応えるとやっぱり呆れられた。頬を染めて「……知りません」そっぽを向くほたるちゃんはめちゃくちゃ可愛かった。
27Res/27.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。