過去ログ - 【ガルパン】マタニティ・ウォー!
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845:KASA[saga]
2017/03/03(金) 18:34:12.96 ID:hHgJqTuT0
/////////////午後14時30分
全員が大会議室に集まっている。
部屋には全員はいれたが、とうていい椅子わたりない。妊娠者が座り、その周りにパパや見舞の者達は立っていた。
部屋は静けさに包まれている。
窓の外の雨音だけが途切れること無い音。窓の向こうには隣の病棟が見えている。
あの病棟のどこかに、アンチョビさんがいる。
(アンチョビさん、無事でいてください……)
そう祈る一方で、子供の事はほとんどあきらめている。それを受け入れてしまおうとしている。……。そんな自分をみほはおそろしくかんじた。
//////////////午後16時
センター長が大会議室に。
センター長は女性。なんどもみんなの前で状況の説明をしてくれていた人。各人の個別の相談にもよく答えてくれていた。
そんな彼女の顔も今は険しい。
→安斎さんは無事。意識もはっきりしていて会話もしっかり。
→赤ちゃんは残念ながら亡くなった。
→あるいは私達は赤ちゃんをすくえたのでは。私の責任において可能性や責任の有無を検証する。
→経過が良好ならば、明後日には安斎さんはご両親とともにへ帰る。
→明日には面会も可能。ただし、時間は短く、なるべく静かに、少人数で。今はペパロニとカルパッチョうが一緒。ご両親は夜に到着。
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ペパロニからの伝言を預かっています。
→『皆負けるな。私達は負けると思って戦ったりはしない。戦車道の魂を忘れるな』
センター長〆る。
未来は不確定。
ですがともに立ち向かいましょう。的な。
見舞いのメンバー&パパメンバー、センターへの数日間の滞在を依頼される。(もっとも副作用のない健全な精神安定剤)
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カチューシャ「マタニティ・クラス……明日もヤワるわよ、絶対……!」
ニーナ「カチューシャ様、でも……みんなそんな元気……」
カチューシャ「何を言ってるの! 私達は負けない! 何があっても、私達は私達のまま、生き抜いてやるのよ!」
まほ「カチューシャに賛成だ。ワタシ達は永遠に悲しんでいるわけにはいかない。前に進まねば。……安斎もそう願っているだろう」
みほ(お姉ちゃん……)
まほ「明日の講師は私だ。皆……どうか参加をしてほしい」
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夜・母から電話
→自分もしばらく関東に常駐する。何かあればすぐに駆け付けるし、また見舞いにも行く。
就寝前・一人で中庭をあるく。雨はやんでいるが、地面はまだ濡れている。
みほ「あ……お姉ちゃんとエリカさん……」
ベンチで二人。エリカさんは泣いているらしい。微かにしゃくりあげる声が聞こえる。まほに抱かれて頭を撫でられている。
軽い不安障害だと言われたことを思い出す
みほ、そっとその場から立ち去る。
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■61日目
マタニティ・クラスの最中、ニーナがスッと手をあげる。
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ニーナ「──すみませんが……先生を読んでほしいだじゃ」
まほ「ん、先生?」
カチューシャ「ニーナ……?」
ニーナ「カチューシャ様、もうしわけありませんだじゃ。」
ニーナ「……最後まで一緒にいたかった」
カチューシャ「何を言って──」
ニーナ「わだす、今ぁ──」
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