13:名無しNIPPER[saga sage]
2016/09/07(水) 23:18:00.37 ID:4GoJhFxk0
一夜経って。
いよいよまゆの初の握手会の日がやってきました。
現在地は、お店の奥にある関係者以外立ち入り禁止の部屋。
その狭い部屋の中に、Pさんとまゆの二人きり。
最後の打ち合わせをしている最中です。
といっても説明は何度も受けていますし、話すことは何もありません。
それに加え、どちらも話しかけようとしないので、この部屋は耳が痛いほどの沈黙に支配されています。
ただ、それじゃダメなんです。嫌なんです。
まゆはもっとPさんとお話ししたい。もっとPさんと仲良くなりたい。
もっと、Pさんに想われたいんです。
だからまずは、何気ない会話から……。
何か話題は……そうだ、確かPさんは事務所を出るとにちひろさんから何か言われて――。
「……そういえば、事務所を出る前にちひろさんに耳打ちされていたみたいですが……何のお話だったんですか?」
まゆの言葉を聞いた途端、Pさんは見ているこちらがびっくりするほどにびくっとしました。
次いで「見ていたのか……」と目を逸らしながら呟きました。心なしか、顔が赤い気もします。
そして数秒後、「何でもない」と言うと再び黙りこくってしまいました。
何でもないはずが、ないです。
気づいていませんか? Pさん、あの時も今も、全く同じリアクションをしているんですよ?
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