1:名無しNIPPER[saga]
2016/09/08(木) 13:29:17.20 ID:uGKjRuHR0
朝
教室
キーンコーン
ガラッ
理樹「ふぅ、ギリギリセーフ!」
真人「…………………」
謙吾「…………………」
来ヶ谷「…………………」
クド「…………………」
生徒「「「…………………」」」
理樹「……なにこれ?」
理樹(教室はとても静かだった。普通ならガヤガヤとうるさいみんなが、休んでいる人がいる訳でもないのに、今日は誰1人喋っていない。例えるならテストの最中に携帯のメロディが鳴った瞬間がずっと続いているような、そんな雰囲気だった)
理樹「ねえ真人。みんないったい…」
真人「シッ……今はダメだ…俺たちは集中してるんだ」
理樹「えぇ……」
理樹(確かにみんなピリピリしている。あのクドや来ヶ谷さんまでいつもと様子が違う。前の鈴はそもそもこの緊迫した状態に気付いていなさそうだし、西園さんは興味なさそうだった。僕と同じくこの非常に静かな圧迫感に戸惑っているのは小毬さんだけだった)
ガラッ
理樹(そして間もなく前の扉から先生が入ってきた。教卓に出席簿を置くと、なにやらティッシュ箱程の金属で出来た缶を掲げた。そしてやっと僕もみんなの様子の正体を理解出来た)
理樹「!」
ザワザワ……
先生「どうやらこの雰囲気だと、既にどこかしらから情報が漏れていたようだな……」
理樹(不敵に笑う先生の持つ”ソレ”は雪山の絵をバックに白い恋人という文字がプリントされていた。それも最初はホワイトチョコレートのお菓子が詰まった魅力的な箱だったんだろう。だが、恐らく今はその代わりに数字を書いた数十枚の紙が入っているに過ぎないはずだ)
理樹(しかし、その紙がこのHRの間だけ、とても重要な意味を持つのだ)
理樹「ああ、もう席替えの季節か」
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