2: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/08(木) 22:58:36.15 ID:QnURjNoK0
扉の内側は静かなバーだった。
その雰囲気に、苛ついた。
3:名無しNIPPER[sage]
2016/09/08(木) 22:58:39.94 ID:MUy056zwO
期待
4: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/08(木) 23:05:31.91 ID:QnURjNoK0
自分は疲れている。
それがこの苛々の根源だ。
今の自分は何にでも苛々するのだろう。
5: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/08(木) 23:08:20.14 ID:QnURjNoK0
いや、停滞したんじゃない。
そもそも自分は何も考えていなかったんだろう。
寝ている間に夢を見るように。
荒唐無稽で乱雑な思考が頭の中を支配する。
6: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/08(木) 23:14:27.67 ID:QnURjNoK0
目の前の壮年は何も言わない。
そういう店なんだろう。
7: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/08(木) 23:22:34.56 ID:0Fv56GWFO
知っている声がした。
苛ついた。
救われた。
8: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/08(木) 23:31:56.25 ID:0Fv56GWFO
「珍しいね、こんなところで会うなんて」
「そうかもな」
だからどうした。
9: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/08(木) 23:57:17.81 ID:QnURjNoK0
「さっきの聞いてた?いつもの、で通じるってすごくない!?」
「ああ、そうだな」
この距離で聞こえてないわけがないだろうが。
10: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/09(金) 00:03:44.70 ID:gjNs+4N40
何も考えられなかった。
その一言で全てを吹き飛ばされた。
まるでマリオネットのように自分の顔が動く。
視線が上がる。カウンターの壮年が映る。
視線が回る。横に座る彼女が映る。
11: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/09(金) 00:08:08.27 ID:gjNs+4N40
友紀の次のステージの企画が上がらなかった。
方々に頭を下げ、情報を集め、過去の仕事を纏め、企画書を纏め。
しかし、次の仕事が決まらなかった。
12: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/09(金) 00:13:48.36 ID:gjNs+4N40
笑わなきゃいけない。
ただそう思った。
彼女のためでもなく、自分のためでもなく。
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