1:名無しNIPPER[sage]
2016/09/09(金) 20:59:41.38 ID:H+pXaKGC0
西住みほ「三国志です!」
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西住みほ「三国志です!」2
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西住みほ「三国志です!」3
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2:名無しNIPPER[sage]
2016/09/09(金) 21:00:56.86 ID:H+pXaKGC0
トリつけ忘れましたが作者です
3: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 21:01:41.50 ID:H+pXaKGC0
時は漢の建安5年。
圧倒的な戦力をもって荊州を降伏させたカチューシャ軍は、江東も一飲みにすべく、大船団をもって前進を開始。江東軍も、都督の逸見エリカ率いる船団を迎撃に出し、今ここにかの「赤壁の戦い」の戦端が開かれようとしておりました。
4: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 21:02:18.17 ID:H+pXaKGC0
『激戦です!』
5: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 21:03:14.72 ID:H+pXaKGC0
――カチューシャ軍総旗艦――
カチューシャ「いい風じゃない!やっぱり、天もカチューシャの覇道を望んでいるのね!」
ノンナ「荊州の兵によれば、この時期は毎年北から南に向かう風が続く、とのことです。カチューシャ」
6: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 21:03:52.90 ID:H+pXaKGC0
アリサ「ちょっとちょっと!どうなってるのよ!ここで流れが変わるなんて、聞いてないわよ!」
荊州兵「どうしますか?湖に入ってしまったみたいですけど……」
アリサ(全く、なんてことなの!『長江のことならお任せください!』なんて言った手前、『江東水軍のせいで、港の周囲以外のことは調べられていません』なんて絶対に言えないじゃない!)
7: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 21:04:46.42 ID:H+pXaKGC0
小梅「エリカさん、敵は予想通りに洞庭湖に迷い込んだそうです」
エリカ「ふん。やっぱりね。長江の流れはあいつらが思うほど単純なものじゃない。無数の支流や流れの変化があるのよ。それを利用すれば、こうしてショートカットして、敵のすぐそばまで気づかれずに近寄れるわ」
小梅「はい。私たち江東水軍なら、たとえ霧や夜の闇の中でも、隊列を組んで自由自在に進むことができますから」
8: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 21:05:49.99 ID:H+pXaKGC0
荊州兵「て、敵襲です!」
アリサ「なんですって!流れに逆らって進むしかないはずなのに、なんでそんなに早いのよ!」
荊州兵「敵、大型艦を先頭に隊列を組んで向かってきます!」
9: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 21:06:24.65 ID:H+pXaKGC0
アリサ「ガッデム!なんであんなに統率のとれた動きができるのよ!船でうちの陸軍より隊列が整ってるって、いったいどういうことよ!」
荊州兵「大型艦が攻撃を吸収している間に、速度に優れた小型船がこっちの船を取り囲んで沈めてくる……すごい練度ですね」
アリサ「敵を褒めてる場合!?とにかく数はこっちの方が多いんだから、手近な目標に向かって撃って撃って撃ちまくりなさい!」
10: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 21:06:51.91 ID:H+pXaKGC0
小梅「エリカさん!旗艦がこんなに前に出たら危険です!」
エリカ「何言ってんの!江東水軍は徹底的に戦うんだから!一番性能のいい私の船が前に出るのは当然でしょ!」
江東兵「敵艦隊、隊列が乱れています。どうしますか?」
11: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 21:07:58.01 ID:H+pXaKGC0
カチューシャ「……いったい、荊州軍はなにをやってるわけ!?陣形がメチャクチャじゃない!」
ノンナ「敵の動きに全く対応できていません。……カチューシャ、念のために旗艦をお下げになっては?」
カチューシャ「ダメよ!そんなことをしたら動揺が広がって、下手したら総崩れになるわ!」
12: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 21:11:46.41 ID:H+pXaKGC0
江東兵「都督!ひときわ大きい船が見えます!」
小梅「エリカさん!あの鎌とハンマーの旗に、ひときわ高い楼台……カチューシャ軍の旗艦だと思われます!」
エリカ(悔しいけど、大きさが違いすぎてこの船だけじゃどうもできないわね)
13: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 21:13:01.71 ID:H+pXaKGC0
カチューシャ「なにか申し開きがあるなら、言ってみなさい」
アリサ「……敵の動きが予想以上に早く、対応しきれませんでした」
カチューシャ「……戦いは時の運。江東水軍に歯が立たなかったことについてはまあ許してあげてもいいわ。でも、湖に迷い込んだことはどう説明するの?」
14: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 21:16:16.32 ID:H+pXaKGC0
――江東水軍本拠地・柴桑――
杏「いやー、さすがは江東水軍。最強の名に恥じない強さだね」
みほ「ええ。まさかここまでの強さだとは……、正直、驚きです」
15: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 21:16:46.45 ID:H+pXaKGC0
杏「え?だけど、水戦の戦略でしょ?大洗軍は水戦の手伝いはできないよ?」
エリカ「何を言ってるの!同盟軍なんだから、あなたたちの意見も聞くのは当然じゃない!ほら、行くわよ!」
みほ「ええ、行きましょう」
16: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 21:20:36.52 ID:H+pXaKGC0
エリカ「緒戦はものにしたとはいえ、カチューシャ軍は大軍よ。これぐらいの損害じゃ全く効いてないわ」
まほ「ああ……すぐに体勢を立て直して……いや、体勢を崩せたかどうかも怪しいな」
小梅「敵はこちらの上流に位置しています。それにこの季節、こちらは常に風下に立つことになります」
17: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 21:23:11.34 ID:H+pXaKGC0
まほ「なるほど……、20万の陣か」
小梅「そうなると、場所の候補は限られてきますね」
エリカ「鳥林(うりん)か、陸口(りくこう)」
18: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 21:24:36.91 ID:H+pXaKGC0
――カチューシャ軍総旗艦――
カチューシャ「見なさい!これがカチューシャ戦術の粋を集めた、最強の陣形よ!」
ノンナ「これは……驚きました。まさか、これほどの陣をお築きになるとは」
19: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 21:25:32.15 ID:H+pXaKGC0
――江東軍本陣――
エリカ「ああもう!なんなのよあの陣は!あんなのを築かれたら、こっちは手出しのしようがないじゃない!」
エリカ(それに、長期戦を続けるにはこっちの物資も心もとないし……)
20: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 21:26:39.81 ID:H+pXaKGC0
みほ「エリカさん、私もこの戦いが始まってから、お姉ちゃんに水戦について少しずつ教わっているんです」
エリカ「へえ、そうなの。……感心なことね」
みほ「ありがとうございます。それで、ちょっと思ったことがあるので、水戦のプロであるエリカさんに聞いていただきたいのですけど」
21: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 21:28:25.82 ID:H+pXaKGC0
エリカ「……!隊長から聞いたの?」
みほ「いえ、言ってみただけです」
エリカ「カマをかけたってわけね。……その通りよ」
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