過去ログ - 西住みほ「三国志です!」4
1- 20
30: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 22:03:47.87 ID:H+pXaKGC0
杏「やっぱ、そうだよね……ま、逸見ちゃんもこんな罠に引っかかるほど間抜けじゃないとは思うけどさ」

みほ「ええ。きっとこの策を逆用する方法を考えているはずです」

杏「ま、『同盟軍の都督サマ』のお手並み拝見といこうか……あれ?西住ちゃん?」
以下略



31: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 22:07:07.93 ID:H+pXaKGC0
直下「しかし、これが噂の江東水軍ですか……素晴らしい練度ですね」

エリカ「日々の訓練を重ねてきているだけよ……ほら、あんな風にね」

直下「すごい!揺れる船の上から矢を放って、的に当てるなんて!」
以下略



32: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 22:08:05.45 ID:H+pXaKGC0
直下「ホントにあのときは困りましたよ!直した矢先にまたやられちゃうんですから!」

エリカ「ええ、そんなこともあったわね……あら?誰かしら?」

みほ「すみません、エリカさんに少し用事が……」
以下略



33: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 22:09:06.12 ID:H+pXaKGC0
みほ「そんな!私よりその人を優先するんですか?昨日の夜だって二人であんなに楽しんだのに!」

エリカ「……!な、何を言ってるの!嘘をつかないでちょうだい!」

みほ「嘘だなんて……私に囁いたあの言葉は、エリカさんの嘘だったんですか!?」
以下略



34: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 22:10:02.56 ID:H+pXaKGC0
エリカ「ちょっと!どういうつもりよ!」

みほ「どういうつもりだなんて、そんな……私はただ、エリカさんがあの場を離れる口実を作ろうと……あの人、カチューシャさんのスパイですよね」

エリカ「……あなたも気づいてたのね」
以下略



35: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 22:11:13.55 ID:H+pXaKGC0
直下(今がチャンス!きっとこの辺を探せば、なにか見つかるはず……)

ガサゴソ

直下「あった!えーっと……こ、これは!今すぐ帰って報告しないと!」
以下略



36: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 22:11:52.74 ID:H+pXaKGC0
エリカ「……でも、他にもっといい口実があったでしょ」

みほ「いえ。あれも策のうちです。……恐らく直下さんは『江東水軍の都督は大洗の軍師に骨抜きにされている』とカチューシャさんに報告するでしょう。敵の油断も誘えて、一石二鳥の作戦です」

エリカ「だから!それじゃ私の汚名が天下に伝わっちゃうじゃない!」
以下略



37: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 22:13:07.87 ID:H+pXaKGC0
――カチューシャ軍総旗艦――

アリサ「あ、あの……どうして呼び出されたんでしょうか……?」

ノンナ「……これからあなたに、いくつかの質問をします。正直に答えていただけますね?」
以下略



38: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 22:14:05.05 ID:H+pXaKGC0
アリサ「違います!敵の計略です!」

カチューシャ「別に、どっちでもいいわ。あなたには特別な仕事を用意してあるの」

アリサ「仕事ですか……?」
以下略



39: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 22:15:02.66 ID:H+pXaKGC0
――江東軍本陣――

杏「逸見ちゃんの計略、うまくいったんだって?」

みほ「はい……ですが、もしかすると、カチューシャさんは気づいていた可能性があります」
以下略



40: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 22:15:39.56 ID:H+pXaKGC0
エリカ「私の計略が成功したわ。敵の水軍指揮官アリサはシベリア送りになったそうよ」

みほ「はい、そのようですね」

エリカ「……ところで、水戦の勉強は順調かしら?」
以下略



41: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 22:16:26.06 ID:H+pXaKGC0
エリカ「でしょう?ほら、これを使って書くといいわ」

みほ「ありがとうございます。……はい、書けました!」

エリカ「私も書けたわ。それじゃ、見せ合いましょうか」
以下略



42: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 22:16:59.71 ID:H+pXaKGC0
――カチューシャ軍総旗艦――

ノンナ「カチューシャ、客人が来ています」

カチューシャ「客?いったい誰よ?」
以下略



43: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 22:17:31.93 ID:H+pXaKGC0
カチューシャ「すごいわマコーシャ!兵法についても、政治についても、こんなに深く話せる相手は久しぶりよ!」

麻子「……そんなことはない。私くらいならばそこら中にいる……『臥龍』の西住さんとかな」

カチューシャ「さあ、もっとじゃんじゃん料理を運ばせるわ!いっぱい食べるのよ!」
以下略



44: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 22:18:21.84 ID:H+pXaKGC0
麻子「そう焦るな。……船が揺れるのは、なぜだと思う?」

カチューシャ「なぜって……そりゃ、水の上だからでしょ」

麻子「そうだ。なら、陸の上と同じにしてやればいい。……船と船を、鎖で繋ぎ合わせるんだ。そうすれば、ある程度揺れは治まるだろう」
以下略



45: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 22:19:37.24 ID:H+pXaKGC0
麻子「それは何よりだ……カチューシャ、お前は何のために統一をするんだ?」

カチューシャ「何のために?決まってるじゃない!戦乱を終わらせるため……そして、カチューシャの力を天下に知らしめてやるためよ!」

麻子「……そうか。わかった。それでは、私はこれで帰らせてもらうぞ」
以下略



46: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 22:20:28.47 ID:H+pXaKGC0
麻子(ふぅ……上手くいったみたいだな。まさか、おばぁの見舞いに行くのに江東水軍の船を使わせてもらった恩を、こんな形で返すことになるとは)

ダージリン「少々、お待ちになってもらえるかしら?江東の回し者さん?」

麻子「……!」
以下略



47: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 22:21:23.17 ID:H+pXaKGC0
ダージリン「ここでカチューシャ軍が勝てば、乱世はこれで終わり。平和な世がやってくるわ。……でもそれでは、面白みに欠けると思わない?」

麻子「……思わないな。眠い時には寝たいだけ寝ていられる、平和な世の中の方が何十倍もマシだ」

ダージリン「あら、そう。……私たちだけがこの陣から離れて、火攻めに合わないですむ方法……考えてくださる?」
以下略



48: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 22:21:49.64 ID:H+pXaKGC0
みほ「次回、ガールズ&パンツァー『バトルシップ・ウォー!』」


49: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/09(金) 22:22:44.41 ID:H+pXaKGC0
今回は以上です。
次あたりでいったん完結予定。
お読みいただきありがとうございました。


50:名無しNIPPER[sage]
2016/09/10(土) 00:08:39.21 ID:pB7NH1RAO

ところでこれのDVDはいつ発売?


50Res/32.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice