過去ログ - 男「舞踏会なんて滅べばいいのに……」
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17: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/12(月) 22:56:12.05 ID:jqHnJYhW0
男「なあ、学校っていうのはさ、学校が大嫌いなやつが建てるべきじゃないか?そして、先生っていうのもやはり学校が嫌いだった人がなるべき職業じゃないか?」

男「学校の先生になるやつはさ、学校が好きだったやつらだろ。学校に良い思いでがいっぱいあったり、あこがれるような教師に恵まれてたりしてたやつらだろ」

男「そんなやつらがさ、俺らみたいなやつの気持ちなんてわかるわけないじゃん。なぁ、聞いてる?」
以下略



18: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/12(月) 23:01:40.57 ID:jqHnJYhW0
それから帰り道に至るまでも、僕は友にずっと学校やクラスメートやプロムの悪口を言っていた。

妬ましいとか羨ましいという言葉は使わなかった。くだらないとか、嘘っぽいとか、貶める言葉ばかりを使った。

友の表情が険しくなっていることには気付かなかった。
以下略



19: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/12(月) 23:05:16.17 ID:jqHnJYhW0
友と映画の約束はずっと前にしていた。

クリスマスの日にそうしたように、またプロムの日にも世界に二人で抵抗するつもりだった。

友は、僕に内緒で、女の子をプロムに誘った。
以下略



20: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/12(月) 23:14:41.18 ID:jqHnJYhW0
おめでとう、とか、がんばったなとか。

そういう言葉をこの際(キワ)でかけることができる人間だったら。

僕の人生はもっとまともで、もっと愛されていたのかもしれない。
以下略



21: ◆uw4OnhNu4k[saga]
2016/09/12(月) 23:16:12.31 ID:jqHnJYhW0
ずるいぞ、と言いたかった。

同レベルの醜い言葉で返して欲しかった。

友はいつの間にか、今までの何かを振り切り、切り捨てて、新しい自分になる決意を固めていたんだろう。
以下略



22: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/12(月) 23:23:54.54 ID:jqHnJYhW0
目に入るもの、あるいは耳に入るもののほとんどが気に食わないことに気付いた。

書店に入って漫画を手に取る。

売れているどの漫画にも、魅力のある主人公の隣に必ずヒロインがいた。
以下略



23: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/12(月) 23:27:24.88 ID:jqHnJYhW0
母「おかえりなさい。遅かったわね」

男「うん」

母「おやつ買ってあるわよ」
以下略



24: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/12(月) 23:36:34.16 ID:jqHnJYhW0
大きなぶどうが目の前に出された。

夕飯すら食べたくない気分だったが口に放り込んでみる。

驚いた。
以下略



25: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/12(月) 23:38:53.30 ID:jqHnJYhW0
今日はここまで。
笑える会話をカギカッコだけで繰り広げるやり取りが本当は好きなのですが。
おやすみなさい。


26:名無しNIPPER[sage]
2016/09/13(火) 07:33:52.36 ID:65ctqR8c0

グサリと来る話ですなぁ


27: ◆uw4OnhNu4k[sage saga]
2016/09/13(火) 22:33:19.93 ID:3TQN1Lj70
僕は今日珍しく、5時30分というとても早い時間に起きた。

何か大切な予定があるから、というわけではない。

むしろ真逆だ。
以下略



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