8:名無しNIPPER
2016/09/12(月) 22:03:37.61 ID:Tl+Mq8TL0
プロデューサーの口からは、ひぃう、という肺の奥から悲鳴が漏れ出したような音が出た。
心臓が血流を巡らせて全身に異常事態を伝え、理性と本能がけたたましく警報を鳴らしている。
愛梨は何かしようとしてる。何か言おうとしてる。
その先は絶望的な快楽と滅亡だ。
見ちゃいけない。見たい。
聞いちゃいけない。聞きたい。
「プロデューサーさぁん……」
愛梨は抱きつく腕を緩めて顔を上げ、熱を帯びた瞳で見つめた。
「私は……プロデューサーさんだけのものですよ?」
これは事故だ。
事故なんだ。
全部暑さのせいだ。
全部ハートドリンクのせいだ。
「愛梨ぃぃぃぃぃっ!」
焦がすような熱が、甘い香りが、ねっとりと絡みつく声が、すべてを狂わせて破壊した。
プロデューサの両腕が愛梨の無防備な背中に回り―――――――
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