過去ログ - 星輝子「第3.5回 フレ志希のケミカルカオスキュートラジオ(仮)」
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◆mBiXSAH/fw
[sage saga]
2016/09/14(水) 00:07:25.44 ID:+hqPN1mO0
TRACK9.THE FORCE OF COURAGE
キノコ王国部隊兵舎、隊長室。
俺は椅子に体を預け、過去の整理を済ませる。
失敗や過ちを繰り返すわけにはいかない。そして、来るべき日へ想いを馳せる。
扉をノックされた。
地形図とタケノコ帝国・キノコ王国、各城の見取り図を眺めながら俺は言う。
「入れ」
間髪いれず伝令兵が入室する。
「失礼します! 隊長! 王国より伝令です!」
「ご苦労」
封書を受け取り中身を確かめる。
高揚感が俺の心を襲うが必死に押し付ける。
努めて冷静に部下へ指令を下す。
「『時は来た』。休暇中の兵士も集めろ。集合は半日後、シイタケ平原だ。繰り返す。『時は来た』」
俺の指令を聞いた伝令兵の顔が引き締まる。
「復唱! 『時は来た』。集合は半日後、シイタケ平原!」
「良し。行け」
「ハッ! 失礼しました!」
伝令兵が部屋を飛び出した。
『時は来た』というのは、最終作戦の発令を示す隠語である。
家族との別れを済ませるために与えた半日だ。
有意義に使ってもらう。心置きなく全力を尽くして戦うために。
『お主は良いのか? 城下町に家族がいるのじゃろう?』
俺だけに聞こえる亡霊。男の声が脳内に響く。
「家族にはもう長い事会っていない。次に会うときは世界を変えた後だ」
『そうか。しかし怒涛の展開じゃったな。おぬしが部隊長になってから』
「当然だ。時計の針を戻すことは出来ないが、進めることは出来る」
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