過去ログ - 星輝子「第3.5回 フレ志希のケミカルカオスキュートラジオ(仮)」
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◆mBiXSAH/fw
[sage saga]
2016/09/14(水) 00:12:22.20 ID:+hqPN1mO0
わたしは公園に向かって駆け出した。
物語の影響なのか、単に走って息が上がっているのか、胸が高鳴っている。
……きっと、どっちもだろう。
「ヒャッハー……フフ……」
小さくつぶやいて自分で笑ってしまう。
主人公を勇気付けた魔法の言葉。
いや、言葉自体に意味は無くて、自分を信じて自分で叶えるんだ。
勇気の灯火が心に宿る。
じんわりと胸が温かく感じた。きっと気のせいじゃない。
公園が近づいてきた。
今日は居るかな。
金髪のきれいなパリっぽい雰囲気の女の子と、長髪でいつも猫と遊んでる美人な女の子。
数日前からダンス? の練習を二人でしていて、気になっていた。
話してみたいと……思ったのだ。
……あ、居た。
ちょっと近づいてみる。出て来い勇気!
……出て来いって他力本願じゃないか……。
神に祈ってたらダメだ。自分で頑張らなくちゃ……。
「フンフン。なーんか、良い匂いがするー!」
悶々と考えていると、すごい勢いで猫美人がやってきた!
「……あひゃあ! な……何か変な匂いするか?」
出鼻を挫かれて変な声が出てしまった……。
金髪パリジェンヌが駆け寄ってきた。
「ちょっとー! その子怯えちゃってるよー! ごめんね〜。 許してしるぶぷれ〜」
「……い……いや、大丈夫」
「すごーい! この本、シイタケとシメジの香りがするー! お腹空いてきたー!!」
なぜかテンションが上がっている猫美人。
どうしてばーちゃん家で栽培してるキノコの種類が分かったんだろう……。
「この本は、わたしの好きな本なんだ……」
「フフーン♪ そうなんだ〜! ねぇねぇ。どんなお話なの? 教えて教えて〜!」
「……えっとね。題名は『毒茸伝説〜Under The Force Of Courage〜』で……」
……ばーちゃん、ぼっちのわたしにもステキな友達ができたよ。
パリジェンヌと猫美人の二人で、ちょっと変わってるけど。
……明日から楽しい毎日になりそうだ。
お し ま い
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