過去ログ - 姫川友紀「好きって気持ち、少しまえ」
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3: ◆saguDXyqCw
2016/09/14(水) 00:11:45.06 ID:Gp4ENr9z0


「うー」


 唸りながらあたしはゴロンと体を仰向けになる。

 クーラーも段々と効果を発揮。心地よい涼しさに頬が弛んじゃう。


「へへー」


 なんとなく頭をのけぞらせてドアの方を見ると、郵便受けになにかが入っていた。


「んっ?」


 朝は入ってなかったから、出かけている間に誰か入れたのかな。

 体を起こしてドアまで行く。細長い一枚の紙。配達の不在票だ。

 あたしじゃなくて、お兄ちゃん宛。


(こんなことをするのは)


 送り主を見ると、やっぱりお母さんからだった。

 前はお兄ちゃんと一緒に住んでたけど、お兄ちゃんが実家に戻ってからは一人暮らしだった。

 ネームプレートにはお兄ちゃんの名前がついたまま。

 女の一人暮らしが心配らしく、そうするように注意されていた。

 そこまでしなくていいと思うけど、取る理由もないので言われたとおり、つけたままにしていた。

 再配達の連絡をしてから、シャワーを浴びようとしてしたけど。


「おっと……いけないいけない」


 こういうエラーには気をつけなきゃね。 

 あたしは慌てて、開けたままのカーテンを閉めに戻った。










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