過去ログ - 姫川友紀「好きって気持ち、少しまえ」
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42: ◆saguDXyqCw
2016/09/14(水) 01:44:48.30 ID:Gp4ENr9z0


「え、なに? プロデューサーの電話でしょ? プロデューサーが――」

「いいから」


 押しつけられたスマホに訝しく思いながら画面を見下ろす。『高垣楓』と浮かんでいた。

 楓さんから? あのプレゼントを渡す相手って、楓さん?

 プロデューサーはもう歩きだしていた。状況が呑み込めないまま電話に出る。


「か、楓さん?」

『あら……』


 少し驚いた様子の楓さん。
 
 その背後では騒がしく声が反響していた。どこかのお店にいるようだ。


『プロデューサーさん、ずいぶんと随分と可愛い声になりましたね』

「いやいやいや、あたし。友紀だよ」

『なにー? 友紀ちゃーん?!』


 聞き覚えのある大きな声が割り込んでくる。


「その声って、早苗さん?!」

『あたし以外誰だと思ってるのよー? お仕事終わったー?』

「う、うん」

『だったら早く来なさいよね〜。みんな待ちくたびれちゃって飲みくたびれちゃってるよ〜』


「待ちくたびれるって、うえ?」




 みんな用事があったんじゃないの。頭に? が並んだ。






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