15:名無しNIPPER[saga]
2016/09/14(水) 21:06:09.73 ID:BjprVN+x0
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点数は完全に頭打ちかと思われた。
千歌との特訓は続いていたが、やはり千歌は10点だとは思っていないようだった。
何かが足りないと言っていたが、何が足りないのだろうか。
全体練習の後、ダイヤに呼び出された。
曜「えっと、何かあったかな…。」
ダイヤ「いえ、今日呼んだのは、ダンスの件ですわ。」
どきりとする。
ダイヤ「曜さんのダンスはミスもなく、十分なクオリティに仕上がっていると思いますの。」
曜「あ、ありがとうございます…?」
ダイヤ「それで、ここからはわたくし個人の感想なのですが…」
前置きした後、ダイヤは言葉を続けた。
ダイヤ「もう少し自由に踊ってみてはいかがですの?」
曜「自由に…?」
言っている意味がよくわからなかった。自分は自由に踊っているつもりだった。
ダイヤ「スクールアイドルのダンスで重要なのは、やはり見ていただく方々へのアピール!小さくまとまったダンスでは足りませんわ!」
やや鼻息を荒くしたダイヤが解説してくれる。
ダイヤ「クオリティは十分です。そうですわね、もう少し身体を大きく動かしてみるなど、工夫してみては、と思ったのですわ。」
今度は理解できた。どうやらダイヤは「のびのび」踊れと言いたかったらしい。
飛び込みでもよく言われることだ。硬い動きは魅力的には映らない。
千歌が言いたかったこともこういうことだったのだろうか。
曜「了解!頑張ってみます!」
ダイヤに1つ敬礼をして、屋上へ向かう。
これでしっかり踊れるだろうか。センターとして、恥ずかしくないくらいに。
とにかく、千歌へ見せる前に試してみよう。
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