過去ログ - 【デレマスSS】あなたの温度【藤原肇】
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16:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/15(木) 23:57:07.63 ID:IDZYafcJ0
加蓮ちゃんの電話は少し長引いているようだ。

のどが渇いたので、差し入れに貰ったスポーツドリンクを飲んでいると、ドアが控えめにノックされた。

「はーい、開いてますよ」

そっと開けられたドアから入ってきたのは、加蓮ちゃんではなくスーツ姿のPさんだった。

「こんばんは、肇。体調は大丈夫か?」

「…ええっ!?」

な、なんでPさんが!?

思わず取り落としそうになったペットボトルを、中身をこぼさずにキャッチ出来たのは運が良かった。

「おお、ナイスキャッチ。じゃなくて、驚きすぎだろう!?おい北条、話が違うぞ!?」

「いやいや、ちゃんとプロデューサーさんに入ってもらっていいか肇に確認はとったよ?」

Pさんの後ろから加蓮ちゃんも入ってきた。

さっきの質問ってそういうことだったの?

「それじゃあお土産も全部渡せたし、私は凛達と夕ご飯の約束があるからそろそろ帰るね。お大事にー」

「えっ、加蓮ちゃん!?」

ばいばーい、と手を振りながら去っていく加蓮ちゃん。

お見舞いに来てくれたのはとても嬉しいのだけれど、なんで芳乃ちゃんといい加蓮ちゃんといい、爆弾を放り込んでくるのだろうか。

「あー…もしかして、まずかったか?」

「い、いえ、大丈夫です。わざわざありがとうございます」

少しギクシャクしながらPさんに座ってもらう。

Pさんが私の部屋に入るのはこれが初めてだ。

顔が火照ってしまうのは、熱のせいだけではないだろう。


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