44:ブレイクタイム ◆9W6PAVDo7.[saga]
2016/09/21(水) 03:23:42.31 ID:VkHcT/HU0
【ファーストコンタクト3】
「あはは、どうも。門日泊姚(もんび はくよう)っていうよ」
「…あぁ、無事で何よりだった」
「サムさんからいろいろ聞いてはいたんだけどねぇ。まさか、人が空を飛んでくるのは、ビックリだよ」
「…いろいろあってな。サムはしばらく前に会ったんだったな?」
「あぁ、そうだよ。3か月前後ぐらいかねぇ。東京に向かおうとしてたけど、難儀してたようだよ」
「…門日さんも、その周辺にいたのか?」
「うん。ちょっとね。神奈川にいたけど、ゾンビがここいらより多くてね。東京なんて、いくらいるのか。想像もつかないよ」
「…もっとも、この国で人口が過密している地域だからな」
「そんな場所に行くのは危ないって、サムさんを止めたんだけどねぇ」
「…身内がいるらしいからな。異国の地に居て、こんな状況だ。無事かどうかよりも、探したい気持ちはわからんでもない」
「……。あぁ、そりゃあ仕方ないね。とやかく言っても聞くはずない訳だよ」
「…さて、申し訳ないが今空いている部屋がなくてな。しばらく、この応接間に使ってるソファーで寝泊まりしてくれ。布団類は、後で持ってくるのと、何か私物を保管するものも用意しよう」
「ありがたいね。でも、いいのかい。見返りは要求しなくて」
「…ここに残る気なら、その内起きたトラブルで医者としての力は借りるだろうさ」
「そうかい。とりあえず、よろしくお願いするよ」
「…あぁ。じゃあ物を持ってくる。待っててくれ」ガチャ、バタン
「……。いろいろ、ついてないのが続いたけど、何とかたどり着けたねぇ」
「後は、ここではやっていけるか。それが問題だね」
「(何より、彼を見るとドキドキするよ。これがつり橋効果ってやつかねぇ)」
1002Res/822.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。