過去ログ - これから日記を書く 6冊目
1- 20
899: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/03/24(金) 00:00:19.92 ID:9UCAcanb0
「…進捗の進みに差が大きくなっている、か」

研究員達のレポートを読み終わり、目頭をつまみながら野木はBAP(有機人造兵器計画)の解析についてどうするか考えていた。現状のレポートの内容から、ロボットを駆動させる機構や原理については大きな問題は発生していない。損傷があり試作品であったとはいえ、出来上がっているアンドロイドを放浪者が持ってきたことが大きく、研究所独自のアンドロイドの製作は、順調であった。

しかし、AI部分が芳しいと言える状況ではない。移植予定のEVEのAIは、以前より独自言語で作られている。まずその解析も必要だが、更に言うのであれば研究員達が整備や確認しやすいよう、それを既存のプログラムとの互換性も必要になってくる。そんな状態で解析の役割はエクスが担う訳だが、サポートチームとしての任務をおろそかにする訳にはいかず、ほとんど進んでいないと言える状態だった。

残念ながら、まだまだ教えが必要な伊吹にその役割は出来ず、ビジョンの超能力もそういった部分は対応できない。1人に負荷が強烈にかかっている。

「誰か1人、エクスまでいかないまでも補助程度できる人員がいればか…」

思い当る人物がいない訳ではない。だが、協力を得られる可能性は低いと判断して、誰もいないという判断に至っている。

ため息をつきつつ、天才を知るという厄介さを野木は感じていた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/822.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice