911: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/03/31(金) 01:19:10.02 ID:E9JaL7xN0
フェイは、平山が以前より強くなったと感じている。ブラストシューターのメンテナンスと、回収により盾が付いたということを考えても、以前より攻める部分が力強くなっている。
元々、生真面目とつく平山は慎重な人間で、必要なければ戦闘は極力避けるタイプだ。正しく言うなら、対処できない危険は追い詰められてない限りは冒さない。というべきか。
それは正しい事ではあるのだが、基本的な行動に危険を恐れて行動にワンテンポ遅れが生じるというデメリットもある。そこが彼女がリーダーとして向いていない、と言う訳ではなく、彼女が回収組のリーダーである以上、そういう特色が表に出る部分ということだ。
危険を冒さない為、安全に任務は遂行するが、大きな戦果を得ることはない。回収組の役割を考えれば、それはピッタリと当てはまる特徴ではある。
だが、ここのところ平山はゾンビの処理にも積極的になっている。防御できるようになったというのが大きいのか、それとも心境の変化なのか。フェイはそこのところはわからなかった。
「このエリアにゾンビがいるのは、あまり望ましくないからな」
彼女はそう言っている。パラノイアが拠点入り口エリアまで攻めいられた時、1体でもゾンビの補給が出来ないよう、最後の緩衝地帯として機能できれば、拠点が優位に立てる。
ここでのバリケードの補修と補強といった点検を進めている回収組としては、当然の考えかもしれない。武器も更に改良されて、対処できる危険も増えたことで、前より活動的になった。と、フェイはとりあえず――前のように功を焦るよりかはいいかと――納得することにした。
1002Res/822.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。