過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」淡「はおまけ!」咲「おまけじゃないよ!」
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131: ◆Y.lj54HWGU[sage saga]
2016/09/27(火) 21:55:15.84 ID:xemnfHPPo

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 「蹴るんじゃないのか」

 「なげるんだよ?

  ハンドボールだもん」

 「ハンドボール?」


 菫が知らないのも無理はない。ハンドボールは一般的にはマイナー競技だ。

 他の子供に比べて博識ではあるが、球技などサッカーや野球くらいしか馴染みがない。


 「知らないの?」

 「うん」

 「そっかー。楽しいのに」

 「……」


 先ほどまでの元気の良さが消えてしゅんとする。

 別に悪いことはしていないのに、とても罪悪感を覚えた。


 「こ、こうか?」

 「?」

 「そらっ!」


 少年からボールを受け取り、壁に向かって思い切り投げる。

 思い切りバウンドしてきた球は……。


 「わふっ!」

 「うわっ、大丈夫か!?」


 少年に当たった。

 それも完全に意識の外から顔面直撃だ。

 明らかに年下の少年が泣いてしまうのではないか、そんなことを考えると泣きたくなる。

 菫は自分よりも年上の大人の相手をすることが多かった。

 それゆえに年下の男の子相手に何をしていいのかわからないのだ。


 「えへっ」

 「だ、大丈夫か?」

 「うん。ハンドボールなら当たり前だよ」

 「それは違うと思うが……」


 泣きそうなのを我慢しているのが見て取れる。

 この時の菫には気づかなかったが、いわゆる男のプライドと言うやつだろう。

 小さいなりに女の子の前で泣きたくない、そんな思いが京太郎の涙を止めていた。


 「ほら、拭いてやるから」

 「うん」


 明らかにそういう使い道をするべきでない高級感あふれるハンカチを取り出した。



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