過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」淡「はおまけ!」咲「おまけじゃないよ!」
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◆Y.lj54HWGU
[sage saga]
2016/09/29(木) 19:46:44.81 ID:OInxPeORo
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【年上のお姉さんにひたすら愛される京ちゃん-智葉編-】-お金持ち次元3-
辻垣内智葉は強い女だった。
それは幼少の頃から変わらない。
家の事情で強くあるべきだった、それだけではない。
彼女の家族は無理に『その道』を強要はしなかったし、可愛い可愛い娘を甘やかしていたからだ。
しかし、彼女は甘やかされたお嬢様に育つわけでもなく自分を律し、しっかり者へと成長した。
強い男たちの背中を見てきたからこそ、自分もそうなりたいと思ったのだろう。
だから彼女は弱い男が嫌いだった。
今日、この日まではーー
「全く、肩が凝るな」
見世物のように様々なところを回れば気疲れもする。
それでいて凛とした表情を崩さない彼女は年齢にしても大人びている。
まだまだ遊びたい盛りだろうに、それを感じさせない強い女だった。
「おい、そこのおまえ!」
「?」
「お前だよ、男女!」
「ああ、私のことか?」
自分より大柄の子供が声をかけてきた。
何人か後ろに取り巻きを連れている。この辺りのガキ大将だろうか?
「ここは俺たちの敷地だぞ!」
「そうか。すまなかったな」
「あやまればいいってもんじゃないぞ!
つうこうりょうを払え」
「随分お高い通航料だ」
やれやれと首を振る。
目の前の少年がどんなに大きく乱暴だろうと、智葉が見てきた男たちの足元にも及ばない。
その道の人とガキ大将を比べるのは、さすがにガキ大将がかわいそうと言うものだが……。
「それで、払わなかったらどうなるんだ?」
「ああ?」
普通ならば堅気に手を出すなどありえない。
だがこの時の智葉は大人びているとはいえ、『子供』だった。
普段から憧れている大人たち、そして時代劇で見るような人たち。
何もしていない自分もその一人と思ってしまっていた。
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