過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」淡「はおまけ!」咲「おまけじゃないよ!」
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155: ◆Y.lj54HWGU[sage saga]
2016/09/29(木) 19:47:43.09 ID:OInxPeORo

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 「なぁ、君」

 「……ぐすっ。

  泣いてないぞ」

 「ああ、君はよく戦った。

  しかしこの人数差では勝ち目もないだろうに、なんで私を助けた?」

 「お、女の子を守るのは男の役目だって、とーちゃんが言ってたもん」

 「……そうか」


 必死に泣くのを我慢している。体は所々擦りむけて血も出ている。

 しかし、少年は決して泣き出さなかった。

 名誉の負傷だ。泣いてもいいと智葉は思ったのだが、それでも泣かないのが男のプライドなのだろう。

 目の前の少年は子供ではあるが、智葉が見てきた『男』となんら変わらない魂を持っていた。


 「君の名前は?」

 「きょーたろー……」

 「そうか。

  おいお前達。この子にシャワーを浴びさせるから場所を用意しろ」

 「はい。

  それなら私たちが……」

 「私 が や る」

 「……は?」

 「治療も全て私がやる。

  シャワーで体を隅々まで洗うのも私がやる。

  消毒液をガーゼにつけて拭うのも私がやる」

 「いや、医者を用意して……」

 「いいか。これは堅気に手を出した私の不始末だ。

  これ以上私に恥をかかせるな」

 「はぁ……」

 「さっさと密室……コホン。

  治療室を用意しろ」


 黒服たちは言いたいことも疑問もたくさんあったが、お嬢には逆らえない。

 要するにケジメをつけて自分でやると言っているのだ。

 それならば止めることもあるまいと、とっとと場所を用意してしまった。


 「?」

 「ああ、君は何も気にしなくていい。

  智 葉 お 姉 ち ゃ ん が し っ か り 診 て あ げ よ う」


 これが須賀京太郎と辻垣内智葉のファーストコンタクトである。



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