過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」淡「はおまけ!」咲「おまけじゃないよ!」
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◆Y.lj54HWGU
[sage saga]
2016/11/11(金) 01:44:18.19 ID:4zXbpoyPo
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【私は友達がいない】-京桃次元-
夏のインターハイから三年。
まるで夢のように充実した青春だった。
しかしどんなに楽しい青春も過ぎ去ってしまえば返ってくることはない。
『昔は楽しかった。あの時に戻りたい』、そう思わない人はいないだろう。
彼女ーー東横桃子もまたその一人だった。
「今日の講義も憂鬱っすねー」
誰に伝えるわけでもなく呟く。
仮に近くに誰かがいたとしても気づかれることは少ない。
桃子は大学生になり、高校生活から環境が大きく変わった。
「元々、高校生活が恵まれていただけっすよね」
自分に言い聞かせるように呟く。
『東横桃子は友達が皆無』
そんな漫画のタイトルで作品を作れそうだな、なんて益もないことを考える。笑えない。
大学生になれば高校の友人と仲が続くことは少ない。
各々、就職に向けてやりたいことが異なるのだ。
憧れの先輩たちと離れ離れになった桃子はまた一人ぼっちに逆戻り。
麻雀部に入る前の、誰とも会話しない状態に戻ってしまった。
話す相手がいなければ、自然と独り言も増えてしまう。
そんな自分に嫌気が差すが、癖になってしまったのだから仕方ない。
「ステルスモモも麻雀を打てなきゃただのぼっちっすね……」
元々活発な性格ではない桃子は大学デビューすることもできなかった。
いくつかサークルを見てみたり、麻雀のサークルも見てみたがやはり空気が合わない。
そもそも見に行っても反応してもらえない。
高校時代、『君が欲しい』と直球で言われた。
あの時のような運命を求めてしまう程度には、東横桃子は夢見がちだった。
「こんなんなら、ずっと一人のままの方が気楽っすねー」
青春の高校時代、あれだけ楽しむことがなければこの苦しみもなかったかもしれない。
最初から誰かと触れ合う喜びを知らなければ、こんなに悲しく思うこともなかった。
自然と目頭が熱くなる。
ーー泣いてしまおうか、なんて考える。どうせ誰もこちらに気づかない。
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