過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」淡「はおまけ!」咲「おまけじゃないよ!」
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533: ◆Y.lj54HWGU[sage saga]
2016/11/11(金) 01:46:16.22 ID:4zXbpoyPo

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 「い、いや、可愛い女の子の顔を忘れないのは男として当然だろ?」

 「そうやって、彼女でもない女の子に可愛いって言うのはマイナスっすよ。

  だからモテないんじゃないっすか?」

 「な、なぜモテないことを知ってるんだ」

 「いや、毎日聞こえてくるから……」


 悪口を言うつもりはないのだが、どうもツッコミ気味になってしまう。

 何より、自分がはしゃいでいるのがわかる。

 本当に誰かと話すのが久しぶりで、距離感が掴めないのだ。


 「毎日って、そんなに目立つか?」

 「そりゃ、その金髪に身長は目立つっすよ。

  席も近いし」

 「ありゃ、席近かったっけ?

  おっかしーな。それならもっと早く東横さんに気づくと思うんだけど……」


 少し、悲しくなった。

 先ほど感じた淡い希望はやはり泡のように消え去った。

 彼が自分に気づいたのは、たまたまだったのだろう。

 モニターを通して顔を覚えていて、プリントを配る際に目があって思い出した。

 その程度の存在、だったのかもしれない。


 「私の特性、知ってますか?」

 「えっ?」

 「『ステルスモモ』って、呼ばれてるっす」


 ふらっとその場を立ち去った。いわゆる、『オカルト』を使用して、だ。

 高校時代から『オカルト』は強化されている。

 桃子がその気になって姿を消せば、例え目の前で話していたとしてもーー


 「あ、あれ?」


 彼はまるで白昼夢でも見ていたような顔をしていた。

 目の前からいきなり女の子が消えたのだ。

 実際、すでに移動しているので彼の目の前にはいない。


 しかし、これでわかってしまった。


 「(やっぱり、私のことを見つけられるわけじゃないってことっすね)」


 熱された気分が冷めていくのを感じる。

 もしかしたら、なんて淡い希望。

 桃子のことを見つけてくれる、『王子様』。

 そんな存在など、いないのかもしれない。

 桃子は寂しそうに立ち去り、困惑顔の『彼』だけが残された。



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