過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」淡「はおまけ!」咲「おまけじゃないよ!」
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647: ◆Y.lj54HWGU[sage saga]
2016/11/27(日) 01:44:16.91 ID:4sL1ETnso

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 「ほら、行きますよ」

 「……」


 コクリと頷くと、早歩きで京太郎の横に並ぶ。

 手ぶらで歩くと言うのも未だに慣れず、両手を胸の前でモジモジと動かす。

 しかし京太郎はそんなことには気付かず、照の歩幅に合わせて歩いていた。


 「照さん、結局部活には入らなかったんですねぇ」

 「……」

 「俺ですか?

  清澄にはハンドボール部がないから考え中です」

 「……」

 「他のスポーツはなんかしっくり来ないんですよね。

  バスケとかルールの違いで難しいし、足使って運動もしたことないから」

 「……」

 「文系の部活に入ろうかなー。

  そう言えば旧校舎にも部活があるって聞いたっけ」


 京太郎が一人で喋り続け、照は隣を歩くだけだ。

 時々京太郎に目線を向けたり、頷いたりしているので聞いていないわけではないらしい。

 しかし京太郎は意にも介さず一人で喋り続けている。


 「……」

 「なんですか、照さん?」

 「別に……」


 照が俯いてしまったので声を掛けるが、取り付く島もない。

 こうなってしまうのは珍しいことではないので、京太郎も特に気にしない。


 「それじゃ、この辺で大丈夫ですよね。

  照さん、また明日」

 「あっ……」


 いつもの別れの場所までの道のりはやけに遠く感じられた。

 何も変わらない日常。京太郎はいつも照のお世話を焼いている。


 「京、ちゃん……」


 ボソリと呟いた言葉は背中を見せた京太郎には届かない。

 また、伸ばした手も京太郎が気づくことはなかった。



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