過去ログ - 提督「嵐の山荘で」不知火「二人きりですか。では安価ですね」提督「なぜ」
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31: ◆vMSeYbSya.[saga]
2016/09/20(火) 04:30:14.17 ID:pmdsDHU50
 ……そんな風に遊んでいると、あっという間に時間が過ぎていくものだ。もうすぐ艦娘たちが到着する時間になった。
 俺と彼女はしっかりと防寒着を着込んで、山荘の外で艦娘たちを待っている。
 並んだ彼女が、ぽつりとこぼした呟き。

「終わってしまいますね」

 あんまりその口調がさびしそうなので、逆に笑ってしまった。

「まだ俺たちは始まったばかりだろう」
「でも、二人きりの時間は終わりです」

 そう言いながら、寒そうに両手に息をはきかけていた。
 仕方ないやつだ。俺は彼女の手を握る。

「……あ」
「また行こう、いつか、どこかへ。二人で」

 俺の言葉を聞いて、彼女が頬をゆるませた。

「はい」

 彼女の笑顔は、この雪に光る朝日すべてよりも眩しい、と思えた。

 遠くから、艦娘たちの声が聞こえてくる。



Fin


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