過去ログ - 提督「嵐の山荘で」吹雪「ふ、二人きり、です……」提督「じゃあ、安価でも」
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◆vMSeYbSya.
[saga]
2016/09/20(火) 23:31:52.25 ID:pmdsDHU50
……ん。朝か。
俺は身体を起こして、隣を見る。吹雪はいない。……先に起きたのかな。
大して眠っていないが、この時間には目が覚める。厚手のカーテンから漏れる、白い光へと近づいていく。
カーテンを開けた。
「……晴れたな」
昨日の嵐は幻だったかのように消え去っており、白い太陽と青い空が世界を照らしていた。……もう少し、留まってくれていても構わなかったんだけどな。
俺は部屋を出た。洗面所で顔を洗った後、リビングへと歩き出す。音が聞こえる。多分、彼女の音だ。
彼女はリビングのキッチンで、料理をしていた。俺が聞いた音はこの音だったのだ。
起き出た俺に吹雪が気づいた。
「おはようございます、司令官」
「ああ、おはよう」
いつも通りの彼女の笑顔だ。綺麗だな、と思う。今までとは違う感想だ。そう思えるようになったのは昨日からだな。
俺は歩みを止めず、吹雪に向かって近づいていく。
「今日の朝食メニューは、ご飯に目玉焼き、野菜たっぷりのお味噌汁です」
「そっか」
彼女の手つきは軽やかで、見ていて気持ちがいい。彼女に食事を用意してもらっていたこれまでの俺は実に幸せだったな。近すぎて気づかない、青い鳥というやつか。
吹雪が皿に目玉焼きを移した。後は食卓に持って行くだけ。そろそろいいかな。
「吹雪」
「はい、なんでしょ、あ……」
俺は振り向いた彼女に、右手の人差し指と中指を揃えて示していた。吹雪の目の色が変わるのがわかった。
彼女が俺の指をためらいなくくわえた。
「ん……ちゅ、は、っる、ん」
二本の指で、優しく彼女の口をかきまわす。どこが一番気持ちいいかはわかっている。なので、あえてそこには触れず、その周辺をいじる。
それはすぐに吹雪も理解する。
「はぁ……ぁ、ん、しれい……」
吹雪が誘うような、訴えるような声と眼を俺に向けた。でも、もう少し焦らしたい。
その代わり、逆の手を彼女の背中に回す。服越しに彼女の背中をなぞった。
「んっ! あっ、やっ」
思ったよりも激しい反応。吹雪の身体が崩れそうになるので、俺は彼女の身体を支えた。
「もう立てないのか」
「はあ、はあ……はぁ……申し訳ありません」
「いいさ」
俺は彼女の身体を抱き寄せて、キスをした。吹雪が幸せそうに目をつぶって、身を任せてくる。
しばらくそのままでいて、身体を離す。吹雪は自分で立った。
「続きは朝食の後にしよう」
「はい……」
吹雪の嬉しそうな微笑み。そんなに喜んでもらえて、俺も嬉しいよ。
俺はもっと吹雪を知りたい。だから、もっと吹雪に触ってその全てを確かめたい。この探求はきっと楽しいし、吹雪ももっと喜んでくれるようになるはずだ。
……これまでも幸せだったけれど、きっとこれからが、一番幸せな日々。ずっと、ね。
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