過去ログ - 花丸「今日も練習疲れたなあ…。」
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13:名無しNIPPER[saga]
2016/09/21(水) 02:01:54.84 ID:M3FiOxds0
ダイヤ「そ、そこまで!ですわ…。」
額から汗を流しながらダイヤが宣言する。
果南「ふぅ…、やっぱきついねこれ。」
そんなことを言いながら果南は顔色を変えていなかった。
花丸「はあ…。」
自分はというと、ぼんやりと壁にもたれて座っていた。やはり動けるには時間が必要だ。
果南とダイヤが驚いて駆け寄ってきた。
果南「ま、マル、大丈夫?」
ダイヤ「ど、どこか体調でも悪いのでは…。」
花丸「だ、大丈夫ずら。ただマルに体力がないだけで…。」
言いながら情けなくなってくる。
そもそも自分の顔色を見て中断しようとした果南を制止して今に至るのだ。
これでノックアウトはみっともない。
見上げると、果南とダイヤは何やら難しい顔をしていた。
果南「ね、マル。最近ちゃんと休めてる?ダメだよ、疲れたときは休まないと、もたないよ。」
ダイヤ「そうですわ。皆が心配してしまいますわよ。」
花丸「ち、ちゃんと休んでるずら!」
睡眠時間は足りているのに。
あくまで休養不足だと思っている2人の視線が、やけに痛かった。
そんなに自分の体力は頼りないだろうか。特殊な事情がないとおかしいくらい、そんなに。
2人の言葉に悪意が混ざって聞こえてしまう。
違う。2人は本当に心配してくれているのだ。
ちらとでも負の感情を抱いた自分を恥じる。
花丸「大丈夫。マル、頑張るよ。それに皆も…。」
2人ごしに奥を見れば、鞠莉と一緒にポーズを取る善子と、曜と千歌と元気に話すルビィの姿があった。
ずいっと、緑色の服が視界を覆う。
果南「ほらマル、お昼食べよ?あ、しんどいときはちゃんと言うんだよ?」
花丸「うん…。」
力なく頷いた自分に、2人はまた困ったように顔を見合わせるのだった。
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