19: ◆iCtkvfDqRw[sage saga]
2016/09/23(金) 10:02:33.25 ID:1D2MtuatO
妄想に近い思考ではあるが、他の要素もあるかもしれない。
僕達インキュベーターの発見した感情のエネルギーは非常に大きな力だ。
鹿目まどかや暁美ほむらを概念にまで押し上げ、その瞬間を僕達に知覚すらさせない大きな力。
その力を使うなら、因果の量が突出していない魔法少女の願いでも、インキュベーター全体に対して何らかの魔法の影響を受けさせることは可能になるかもしれない。
基本的にインキュベーターは単体行動であり、普通の魔法少女には僕達が集団であるということすら伝わっていない。
だからインキュベーターに魔法を掛ける場合でも、ほとんどの場合は精神疾患の個体を作るに留まり、全体への影響は薄い。
そもそも、願いを叶えるという機会を、生活の部外者であるインキュベーターという存在に向けることも本来は無いといえる。
それでも、インキュベーターと人類の共生関係は数万年に及ぶ。
いくつかの願いはインキュベーター全体に掛けられており、インキュベーターという存在そのものにも変化が起きているという可能性は十分に考えられる。
魔法少女はソウルジェムが濁り切り、その体を消滅させるまで魔獣と闘い続ける運命を持つ。
世界が改変されるよりも前、僕達が地球に降り立った時点で、インキュベーターの魔法少女に対する契約内容は今よりもずっと厳しかった可能性もある。
それが、願いの力によって、インキュベーターの存在は僕達が無自覚のうちに少しずつ変えられていった。
僕達インキュベーターは宇宙の危機を救うために地球に降り立ったこともあって、多少のリスクは覚悟の上で行動を取っている。
その間隙を縫って、いつかの魔法少女達が願いを積み上げていった結果、鹿目まどかが願いを叶えて僕達と比べてすら遥かに上位といえるような存在、概念まで駆け上がったという可能性は、議論する価値があるだろうか。
円環の理という概念は、過去から未来までの魔法少女の運命を全て見通していると言う。
干渉遮断フィールド下で魔法少女を辞めて、円環の理にとって運命の不可視存在となった後から叛逆を企てた暁美ほむらを例外として、全ての魔法少女の運命を鹿目まどかは知っている。
鹿目まどかが円環の理に戻るようなことがあれば、その真相を聞いてみてもいいのかも知れない。
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