17: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/22(木) 21:51:09.30 ID:9IglMqLM0
彼女がいなくなってから、奥の個室で水が流れた。
さっきの会話聞かれただろうか。
まあ、どうでもいい。
私には関係ない。
どうでも――。
個室の扉が開いた。
出て来たのは、杉原さんだった。
「あ」
私は狼狽えた。
罪悪感。
待て、私は聞いただけで、何もしてない。
勘違いだ。
普通通りでオッケ。
「聞こえた?」
なんで確認しちゃってるの私。
「うん」
ごめん、と言うのも違う。
何も言うべきじゃない。
何も分からないのだから。
私は、真実かどうかも不明なことを聞いただけ。
曖昧なもの。
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