過去ログ - 私の世界を壊すキス
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36: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/25(日) 17:07:00.58 ID:d4YmaynD0
ばあさんの怪訝そうな顔を肩越しに見やって、素早く扉を閉めた。

「どうしたの?」

ゆうが首を傾げた。

「変なばあさん」

「おばあちゃん? ちょっと、頑固な所あるけど優しいよ」

ショートケーキを私の前に差し出しながら、ゆうは言った。

「ろくなのじゃない、目が腐ってるって言われた」

確かに超絶美人ってわけではないけど、
初対面でそこまでボロクソに言われたことはない。

「ええっ……また」

「また?」

「家に誰か連れてくると、だいたいそうやって……門前払いされた子もいて」

「あんたのことが大切なんでしょーよ」

「私は、大丈夫だって思ってお家に来てもらってるんだけど、なかなか信じてもらえなくて」

「ゆうさ、学校でのことちゃんと話してるの?」

「それは、話してないけど」

「じゃあ、いつまでも心配し続けるだけかもね」

こんなに騙され易いんだから、おばあさんの態度にも頷けてしまう。




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