過去ログ - 私の世界を壊すキス
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55: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/10/02(日) 11:21:21.63 ID:9fHQez770
「お前、教室で浮いてるんだろ? 天子がいた方が楽しいじゃん」

あんたはどこのチャラ男なんだ。
と私は喉元まで出かかった言葉を飲み込む。

「一人でいる方が好きなんで」

「そうなのか? 南合がお前が寂しがってるからって相談してきたんだぞ?」

「南合が?」

聞き間違いかと思った。

「おう」

ではないようだ。
あいつ何考えてんの。

「お前ら、3人最初よくつるんでたしさ、心配してんじゃないの。ええ子やん」

担任の鼻っ柱に机の上に置いてある花瓶を叩きつけたい。

「天子は……ッ」

連絡?
あれで取ってるなんて言えるのかな。
私一人がずっと監視してるみたい。
引きこもりをストーカーしてるだけ。
南合、今さら天子が惜しくなったの。
ふざけやがって。

「南合のことなんて、もう友だちとも思ってませんから」

私は立ち上がって、勢いでパイプ椅子を倒した。

「お、おい」

担任の制止する声を無視して、私は職員室を飛び出た。


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