67: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/10/02(日) 15:14:45.40 ID:9fHQez770
私はその日、天子のツイッターを見なかった。
その夜を更けさせたのは、ゆうに抱きしめられた余韻だった。
翌週。
月曜日。
南合に捕まった。
ブルーマンデーかって。
「ゆう、どう?」
「どうって」
「可愛いでしょ」
「まあ」
気の抜けた返事を返す。
「ゆうをあげるから、天子を家から出して」
また、変なことを言い出した。
「無理」
「無理でもして」
私は、目を伏せた。
江梨香は悲劇のヒロインを演じるように、
「天子の代わりはやっぱりいない。私には天子が必要だった」
今さら、天子がその言葉で動くと思うのか。
どこまでも自分本意。
「私が行っても家から出て来てくれないの。出てこないと話しにもならない。きっと、私が怒ってると思ってる」
「あんたっ」
爆発して、殴る寸前で、
「ゆうのお父さんが前科持ちだってバラされたくなかったら、行って」
「バレようが別に」
「ホントに?」
南合は私にもう一度言った。
「ホントに?」
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