過去ログ - 大神「…もう決めたのだ。許せ」朝日奈「そんなの、嫌だよ…お願い、ドクターK!」カルテ.7
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◆takaJZRsBc
[saga]
2017/07/15(土) 00:04:44.45 ID:yfCUxba90
◇ ◇ ◇
「なんだか最近、顔色が悪いですわね」
「ム、そうか?」
「見ればわかります」
リハビリに付き合って欲しいと言われ、KAZUYAはセレスと体育館にいた。
彼女の傷は一箇所の腹部刺創だけであったが、舞園より華奢なのとオシオキで一度傷が
開いたこともあって、若干回復が遅れていた。しかし、杖があれば普通に歩き回れる程度には
回復していたし、歩行や簡単なストレッチをするだけならわざわざKAZUYAを呼ぶ必要はない。
何か用があるのだろうとすぐに察し、黙ってついてきた。
「ここ最近忙しかったからな。疲れが出ているんだろう」
「そうですか。……最近前より笑っていることが多いですわね?」
「あんなことをやらせているというのに、みんな弱音を吐かずに頑張っているからな。
山田も順調に回復してきているし、ここで俺が頑張らなくてどうするんだ」
「西城先生は不器用な人です。そんなに愛想の良い方ではなかったでしょう?」
「なんだ。俺が笑っているのが不満か?」
「いいえ。ただ……」
セレスはKAZUYAを見上げた。その瞳は微かに憂いを帯び、沈んでいる。
「わたくしには先生が無理をしているように見えます」
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