過去ログ - 大神「…もう決めたのだ。許せ」朝日奈「そんなの、嫌だよ…お願い、ドクターK!」カルテ.7
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◆takaJZRsBc
[saga]
2017/07/15(土) 01:02:03.49 ID:yfCUxba90
自分の半分程しか生きていない少女に思わぬ痛い所を
突かれ、男は思わず息を呑んで反射的に目を逸らしてしまう。
けれど、その行為は暗に彼女の言葉を肯定したのと同じことだ。
「安ひ……」
「……失礼しますわね」
彼が何かを言う前にセレスは去ってしまった。その背中を見ながら、KAZUYAは呟く。
「俺は……本当は臆病者なんだよ……」
母のように、父のように、大切な人が目の前でいなくなってしまうのが耐えられない。
結果的に、自分を犠牲にしてでも無難で安全な道を選ぼうとしてしまう。
かつて七瀬恵美を拒絶したあの時のように――
ただ、あの時と違ってKAZUYAには時間がなかった。
……時間がなかったのだ。
― ドクターK処刑まで あと“十ニ日” ―
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