過去ログ - 大神「…もう決めたのだ。許せ」朝日奈「そんなの、嫌だよ…お願い、ドクターK!」カルテ.7
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660: ◆takaJZRsBc[saga]
2017/09/03(日) 21:00:48.58 ID:GWhivuKo0



「――ないんだ」




「そんな、そんなの認められない! 認められる訳がないっ!!」

「頼む! これを頼めるのは君しかいないんだ!
 だから君にだけ話した! 黙って頼まれてくれ!!」

「本当に……ズルいわ……」


俯く彼女の表情は背の高いKAZUYAからは見えない。だが、声で察せられた。


「……最善を尽くす。俺だってまだ死にたくはないからな」


それがKAZUYAの強がりであり優しい嘘であることを霧切は見抜いていた。
しかし、今はその言葉に縋らずにいられなかったのだ。

霧切は両手の手袋を外し、自身の肩におかれたKAZUYAの手を強く握る。


「お願い……生きて戻ってきて……」

「ああ」


いつも凛としていた霧切の声が、その時だけ震えて掠れていた。




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