過去ログ - 大神「…もう決めたのだ。許せ」朝日奈「そんなの、嫌だよ…お願い、ドクターK!」カルテ.7
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675: ◆takaJZRsBc[saga]
2017/09/24(日) 22:33:34.47 ID:F5PFh5z30

「江ノ島……いや、戦刃むくろだな?」

「そこまで思い出したんだ、西城。じゃあもう隠す必要ないね」


江ノ島盾子、に紛した戦刃むくろは無造作にカツラを取った。


「そう。私は戦刃むくろ。超高校級の軍人」


まさしくいつもの陽気な姿とは真逆。必要なことだけを事務的に淡々と話す
戦刃の姿を見て、これこそ彼女の本当の姿なのだろうとKAZUYAは思う。


「不思議な感覚だ。久しぶりと言えばいいのか」

「無駄話はいらない。余計なお喋りをするほど私はあんたと親しくない」

「そうだな」


かつて殺し殺されかかった仲だ。殺伐とした空気が正しいのだろうが、
あらかじめ死の予定がわかっているからか、不自然な程にKAZUYAは穏やかだった。

しかし、その穏やかさは嵐の前の静けさにも似た緊張感を孕んでいた。
ここに監視カメラはない。もし戦刃が不用意にKAZUYAに接近すれば彼は容赦なく
彼女を攻撃するだろう。死を覚悟した人間の気迫は、時に予想外の結果を産む場合がある。


(どんな罠があるかわからない以上、警戒するに越したことはない。私は軍人。慢心はしない)


お互い一定の距離を保ちながら、二人は向き合う。


「それで、わざわざ君から出向いて来たんだ。何の用だ?」




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