過去ログ - 大神「…もう決めたのだ。許せ」朝日奈「そんなの、嫌だよ…お願い、ドクターK!」カルテ.7
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677: ◆takaJZRsBc[saga]
2017/09/24(日) 23:16:12.43 ID:F5PFh5z30

「その質問に答える義務はない」


けんもほろろに断られるが、KAZUYAも食い下がった。情報が必要なのだ。


「俺はもう死ぬ。お前の妹の邪魔をすることはなくなるんだ。せめて冥土の土産に教えてくれ」

「…………」


戦刃は黙り込む。言うか言わないか悩んでいるのだろう。
促すようにKAZUYAがじっと見つめていると、やがて重い口を開いた。


「……どうでも良くはない。殺すことしか能のない私にもみんなは親切にしてくれた。
 普通の人間の人生っていうのがどんな感じか教えてもらったし、みんなでたくさん遊んだ」

「では、何故……」

「盾子ちゃんの方が大事だから。それだけ」


KAZUYAは知る由もないが、戦刃が妹に対して異常な執着を持つのは理由があった。

小学生にして国内のサバイバルゲーム大会で無敵を誇った戦刃は、ゲームだけでは
満足出来なくなっていた。本物の戦場に行き、本物の武器を使って戦いたくなったのだ。

しかし、戦刃と江ノ島の両親はこの二人の親とは思えない程平凡で良識的だった。
我が子を、それもまだ小学生の子供を戦場に送り出す訳がない。そのため戦刃は一計を案じ、
家族で海外旅行に出掛けた際に一人で抜け出す計画を立てたのだ。


(盾子ちゃんは最初は反対してた。私の意志が固いってわかったら協力してくれたけど、
 本当は一人で取り残されるのがイヤだったんだ)

(私のワガママのせいで盾子ちゃんに寂しい思いをさせちゃった。だから、私が何でも
 盾子ちゃんの願いを叶えてあげる。私が盾子を守るんだ。それが私の願いで希望)




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