過去ログ - 大神「…もう決めたのだ。許せ」朝日奈「そんなの、嫌だよ…お願い、ドクターK!」カルテ.7
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682: ◆takaJZRsBc[saga]
2017/09/25(月) 00:30:08.49 ID:c6QZu5wx0

江ノ島盾子は小さな子供ではない。そのうえ周りの人間達より遥かに優れた人間なのだ。
姉の庇護などなくとも何も困らないし、むしろ彼女はイージーモードすぎるこの世界に飽きている。

江ノ島に心酔している戦刃が反旗を翻したら、そして万が一そのせいで苦境に陥ることがあれば、
彼女は逆に喜ぶに違いないというのは付き合いの浅いKAZUYAにすらわかることだった。


「あんたに盾子ちゃんの何がわかるの?! 他人が軽々しくあの子を語らないでッ!」

「……あぁ、そうだな。俺が悪かった」


激昂する戦刃を宥めるためにKAZUYAは口先だけの謝罪を言って誤魔化す。

憧れは理解から最も遠い感情とは何の言葉だったか。盲目的に江ノ島を信奉し
溺愛する戦刃こそ、江ノ島のことを全く理解出来ていなかったのである。


「君の言う通りだ。俺は考えが足りなかったようだ」

「フゥー、フゥー……ま、わかればいいんだけど」

(仲間割れでもしてくれないかと思ったが望み薄か……)


KAZUYAの狙いはけして悪くはなかった。
唯一の誤算は戦刃の妹に対する行き過ぎた崇拝だった。


「どうせもうすぐ死んじゃうしね。多少のことは見逃してあげるよ」

「それにしても……何故お前が俺に忠告しに来てくれたかわからん。俺のことは嫌いなんだろう?」

「嫌いだよ。盾子ちゃんが考えた最高に絶望的な計画を絶望的にメチャクチャにする邪魔な存在」

「…………」




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