過去ログ - 大神「…もう決めたのだ。許せ」朝日奈「そんなの、嫌だよ…お願い、ドクターK!」カルテ.7
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701: ◆takaJZRsBc[saga]
2017/10/07(土) 20:57:05.83 ID:uF235zlB0

現在KAZUYAの隠し持つメスには、猛毒が塗られている。だが、化学室の棚にある毒は
鍵をかけて厳重に封印したはずだ。勿論鍵はKAZUYAが持っているから入手自体は難しくない。
しかし、棚から毒薬を取り出せば監視カメラに映ってしまい黒幕に察知される。
ではどうやってKAZUYAは毒を入手出来たのであろうか?

理由は簡単だ。無害な薬を元に調合していったのである。

KAZUYAは医学及び薬品のプロである。素人にはまず出来ない繊細かつ
複雑な行程を経て人知れず猛毒を生み出すことなど彼には容易いことであった。


(どうする? ほんの掠り傷さえつければ相手は殺せる。しかし……)


大神は内通者だ。だが、殺していいのか?

朝日奈の顔がよぎる。


(今までの姿は嘘だったのか? ……いや、嘘ではなかった。二人は本当に親友だッ!!)


KAZUYAは ―― 隠し持っていたメスを出さなかった。


「好きにしろ。俺は何もしない」


ここでKAZUYAが大神と相討ちにならずとも、KAZUYAが死ねば学級裁判が開かれ
大神は死ぬことになるだろう。早いか遅いかの差だ。それでも、その少しの時間で
彼女は朝日奈と話をする時間が取れるし、別れをすることも出来る。

何もわからないまま、大事な人間を一度に二人失うよりはまだマシだろう。


「俺は今でも君を信じている」

「……!!」




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